ダンレック山脈のクメール遺跡調査

東北タイに位置するウボンラチャタニ大学の教員スタッフとダンレック山脈のクメール遺跡を巡りました。最大の目的は,タイの文化局が考古学調査を進めているプー・プラサートの現場視察です。2か月ほどの調査でかなり大規模な発掘調査が展開されていました。

来年にはこの遺跡の付近で新たな国境の入国ゲートが開く予定であるため,この遺跡を観光資源の一つとして整備していくことも検討されています。遺跡は国立公園に立地しているため,かなり厳しい制限がかけられていますが,逆に自然の資源も豊かで,文化と自然の多様な資源を活かした計画の策定が期待されます。様々な機関と連携した今後の共同事業についても検討がされました。

ウボンラチャタニ大学の先生方とのグループ写真。

Dr. Chawalit Thinvongpituk

Dr. Chalermchai Wongrak

Dr. Somsri CHAIWANICHAYA
Ms. Sureeratana BUBPHA
Dr. Wannapa CHAMNANKIJ
Mr. Samphan SUWANNALERT
Ms. Natcha AKSORNSRI

ウボンラチャタニ大学にて,大学間の情報交換とダンレック山脈における考古遺産や自然資源を活用した観光計画に関する研究事業の検討を行いました。

プー・プラサートへアクセスする山道。

今回の発掘調査に伴い,この道も新たに拓かれました。今後トレッキングルートにする計画もあるようです。

発掘されたばかりの煉瓦造遺構に各種の建築部材。山中の不整形の敷地にあるだけに他では見られないユニークな構成でしたが,この調査結果がどのように解釈されるのか楽しみです。

その他に今回訪れた遺跡その1

Prasat Tamnak Sai

その2

Prasat Thong Lang

その3

Prasat Ban Ben

その4

Prasat Don Tual

ダンレック山脈の絶壁から20メートルほどの絶景に立地。

その5

Pha Mor E Daeng

ダンレック山脈の岩盤への彫刻

プレア・ヴィヘア寺院のすぐ北側に。

最後にプレアヴィヘアをタイ側から臨んで。

思えば20年前に初めてプレアヴィヘアを訪れ時にはここからアクセスしましたが,今は軍の前線です。数年前に比べればだいぶ落ち着いていますが。

いつの日か,両国からアクセスできるようになることを願いつつ。