2019/08/20
東北タイに位置するウボンラチャタニ大学の教員スタッフとダンレック山脈のクメール遺跡を巡りました。最大の目的は,タイの文化局が考古学調査を進めているプー・プラサートの現場視察です。2か月ほどの調査でかなり大規模な発掘調査が展開されていました。...
2019/08/16
アンコール遺跡群バイヨン寺院では日本国政府による修復工事が進められていますが,これと連携して日本ユネスコ協会連盟とJSTとが協力し,回廊の修復工事が進んでいます。...
2019/08/13
2015年の調査以来,約4年ぶりにサンボー・プレイ・クック遺跡群を訪れて調査を行いました。2017年にこの遺跡群は世界遺産に登録され,カンボジア政府による管理機構も設置されて以前とはずいぶんと管理状況が変わっています。...
2019/07/16
サンボー・プレイ・クック遺跡群には複数の寺院に多数の煉瓦造祠堂が遺されていますが,それらがどのような順番で建造されたのかはほとんど分かっていませんでした。大型の複合寺院であるプラサート・サンボーとプラサート・イエイ・ポアンが7世紀初頭に建立され,プレ・アンコール期からアンコール時代への移行期にプラサート・タオが建立された,というのが建築装飾の様式研究より明らかにされていたこれまでの見解の全てでした。 このたび,これら祠堂の煉瓦の化学組成の分析を行い,また煉瓦のサイズと化学組成の分析結果を組み合わせることで,煉瓦祠堂が5つのグループに分類されることが明らかとなり,5期の建造時期を特定するに至りました。上述の大型寺院もまた,それぞれが一時に建立されたのではなく,複数期に渡り造営が続けられたこと,また並行して複数の寺院が建造されていた様子も明らかになりました。 その成果については学術雑誌Heritageに投稿し採用されました。 https://www.mdpi.com/2571-9408/2/3/118
2019/07/07
アゼルバイジャンで開催されている第43回世界遺産委員会にて「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産に登録されました。日本では23件目となる世界遺産です。日本の世界遺産登録はこれで7年連続になりますが,昨年の「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」や一昨年の「沖ノ島」,そしてさらにその前年の「ル・コルビュジエの建築作品」においては諮問機関であるイコモスとの見解の不一致を乗り越えての登録であったこととは大きく異なるものでした。今回は世界遺産としての顕著な普遍的価値,評価基準の選択,資産の選択,真正性や完全性,保存管理のあり方について,確実な評価を得た上での登録でありました。 こうした高い評価を得た理由としては,今回の推薦資産である古墳が,日本における長年にわたる精緻な考古学的研究の蓄積の上に,人類史における貴重な物証であることを証明し得たところが大きかったものと思われます。45件49基の古墳よりなる世界遺産であり,かなり多くの構成資産よりなるシリアルノミネーションですが,全ての資産が世界遺産として認められたのは,巨大な墳墓が古代の日本に築造された,というだけの価値ではなく,大小の墳墓が群として形成され,往時の社会政治的な構造を読み解く重要な物証となっている,という主張が受け入れられたからでありました。考古学的な解釈が,高い蓋然性を有する事実として受け入れられる充実した研究の蓄積があったことによります。 もう一点,高い評価を得た理由として挙げられるのは,資産が市街地にありながらも世界遺産として適切にその環境を維持・形成していくための体制や制度,仕組みに対する信頼が得られたことにあるでしょう。遺産の保全と,その内部や周囲に住まう人々の生活環境としての開発とをいかに両立させるのかは,今回の世界遺産委員会においても重要な論点の一つです。百舌鳥・古市古墳群では,緩衝地帯に二段階の規制地区を設け,確実に遺産の価値を保護していくことを示しており,諮問機関そして委員国からもこうした前向きで積極的な取り組みが高く評価されたものと考えられます。 登録の決議文書では,資産周辺における開発案件に対して,世界遺産の価値に与える影響を適切に評価し,古墳にふさわしい環境を維持する仕組み作りが求められました。この課題への対応は簡単なことではありませんが,日本であればこうした困難を乗り越えて,世界の模範ともなりうる解法を実現できるだろうという,高い期待感があったことと思われます。世界遺産「富士山」においても,様々な課題を抱えて世界遺産に登録されましたが,こうした課題に対して見事な取り組みを示し,世界からの称賛を得た実績があります。 百舌鳥・古市古墳群においては,世界遺産を有する都市や地域がどのようにして地域の生活や経済の向上と遺産の価値保存を両立させていくことができるのか,その模範ともなるべきあり方を世界に向けて発信していくことに強い期待が寄せられているといえるでしょう。ぜひ今後もこの遺産を通じて世界遺産の意義と難しさを学んでいけたらと思っています。
2019/07/04
アゼルバイジャンの首都バクーにて,第43回世界遺産委員会が開催されています。7月3日より保全状況報告の審議に入っていますが,カンボジアのサンボー・プレイ・クック遺跡群についても審議が行われました。 この遺跡は2017年に世界遺産一覧表に記載されましたが,State of...
2019/06/26
今日は大学近くの古民家改修のレストランにてゼミ生とお昼に。食後にはシェフでオーナーの方から民家についていろいろとお話を伺いました。建設当初の大工仕事の様子について伝え聞くところ,35年前に改修した時の経緯,地震によって建物が少し転んだこと,こうした伝統的な民家に手入れをしつつ付き合うことがいかに人生を豊かにするか,民家愛に感化されました。 外から嫁いできたからこそ,こうした民家の良さを認識できる,というお話しも確かに良くわかるところ。ただ,北関東における典型的な形式の民家の大半はどうもいっせいに失われてしまったようで,このようなリノベーションによって新たに時を重ねることができた建築は極めて限られてしまったのは取り返しのつかない残念なこと。 周辺にこうした民家がまだいくつかは残されているのか,,,自転車にでも乗ってのどかな筑波山の麓を巡りつつ調べてみたら楽しいかな,と思ったり。
2019/06/25
ON WEATHERING: The Life of Building in...
2019/06/22
筑波大学東京キャンパスにて説明会を実施しました。あいにくの雨ではありましたが、多くの参加者にお越しいただきました。 全体説明の後にもうけた個別での相談では、修士、博士にて取り組んでみたい多様なテーマを持った方々からの質問があり、また大学生に混ざって社会人もおられ,この専攻がもつ幅広いポテンシャルを改めて感じさせられました。...
2019/06/13
研究室のウェブサイトを開設しました。内容的には不十分なものですので、適宜更新していきたいと思います。...

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