マラヤ大学との交流シンポジウム

マレーシアの最高学府マラヤ大学の建築学部と筑波大学芸術系による文化遺産のマネジメントに関するシンポジウムが開催されました。

マラヤ大学では,マレーシアの世界遺産である歴史都市マラッカの伝統的建築物のデータベース作成事業が進められており,この事業に関する詳細が紹介されました。建築遺産における現場での記録方法から,GISを用いてそれらのデータを位置情報と連携するプログラム,そして保存と観光利用にも資する公開技術の開発事例でありました。

現段階では,データ統合は世界遺産のプロパティーエリアの中心部のみで,これをパイロットに検討が進められているようですが,将来的にはバッファーゾーン全域の伝統的建築物,さらにその外側の地区も取り込んだデータベースとし,さらにはマレーシア各地の歴史地区に展開,という大きなビジョンが示されました。