学外での演習あれこれ

「遺産の魅力に直に触れてもらうこと」これが遺産学を学ぶ原動力でもあり、いろいろな専門分野の教員が多彩な遺産のサイトに学生を連れ出すプログラムがあることが、本学の大きな売りだと思います。私も建築遺産演習という科目で学生と毎年学外に出かけていますが、今年はコロナ禍という状況下でいろいろと工夫をしながら、ということになりました。

例年ですと、海外や国内でも遠方まで足を延ばすことが多いのですが、今年はできるだけ身近にある建築遺産、ということで、大きく趣向を変えてつくば市内と都内とで複数回にわたって実施しました。結果的に「コロナ禍で身近な魅力を発見!」ということが多く、とても充実した私自身にとっても学びの多い経験になりました。

遠くまで足を運ばなくても、こんなに充実した素材が、という気付きは、今年多くあったことと思いますが、今後のスタンダードにもなっていく予感。

キャンパスに隣接する民家での実測演習

茨城県下の重要文化財の修理工事の視察

キャンパスからバスで30分程度にもいろいろと魅力的な建築遺産があるものです。

都内の近代建築の再生事例の見学

できるだけ密集しないように各自のスマホで教材共有をしての現場見学等も。

〈教材はこちら〉

こうした再生や修復事例は都内にたくさんありますし、今後さらに学外演習を充実させたいと思います。