ユネスコ世界ジオパーク~伊豆半島

ユネスコ世界ジオパークに2018年に登録された伊豆半島の各地を見学に行きました。

 

ジオパークとは地質学的に国際的な価値が認められたサイトで、伊豆半島は海底火山の衝突によって形成された特異的な環境が評価されて登録されています。伊豆半島を巡ると、圧倒的でダイナミックな景観に圧倒されます。また、特異な地質・地形・環境のもとに形成され継承されてきた人々の生業や慣習、暮らしが感じられ、まさに自然と文化のリンケージを学ぶことのできる魅力的な地域です。

今回は34日という限られた日程でしたが、半島の南部を中心に修善寺、浄蓮の滝、天城山、下田、龍宮窟、弓ヶ浜、石郎崎、堂ヶ島、室岩洞、黄金崎、土肥金山などを巡りました。

石郎崎の石室神社では訪問日が権現祭にあたり、大漁旗を掲げた漁船の壮観な祭りや、石室神社の秘仏である十一面観音像を拝む貴重な機会となりました。また、黄金崎でも春祭りの当日で、海岸の切り立った絶壁と満開の桜の柔らかな美しさとが一体となった季節の刹那に出会うことができました。

伊豆半島には石切場や鉱山坑道もたくさんありますが、有名どころをいくつか見学し、今後はより悉皆的に訪れてみたいという希望が高まりました。

 

温泉が各地に充実しているのも嬉しいことで、中でも天城の河津七滝の大滝を目前に構える露天風呂や、水平線に沈む夕日を眺めながら浸かることのできる断崖絶壁上の沢田の露天風呂は深く印象でした。

伊豆半島にはまだまだ沢山の地殻変動や火山活動、そして多様な文化的営みを伝えるサイトがあり、また近く訪れたいと思います。