カンボジア・ヤングエキスパート研修プログラムの開始

サンボー・プレイ・クック遺跡群にてカンボジア人大学生を対象とした研修プログラムを開始しました。カンボジア王立芸術大学をはじめとする考古学と建築学を学生15名が参加して、遺産の調査方法と修理方法についてフィールドワークと講義を通じて学びます。

 

日本人専門家は残念ながらカンボジアへの渡航がかなわなかったため、オンラインでの講義や発表への指導にて参加しますが、充実したカンボジア人専門家の講師陣によって現場のプログラムは進められる予定です。

 

 

このプログラムは日本国政府文化庁による支援事業の一部として実施されるものです。プログラムの全体では、この他にカンボジア人シニアエキスパートとの交流プログラム、現場修復技能員への研修プログラム等を行い、全体として7カ月にわたって継続する内容となっています。

カンボジアの古代遺跡はアンコール遺跡群などの一部では観光地として修復・整備が進んでいますが、まだまだ手付かずのままにあるものが圧倒的多数であり、それらの研究と保存を進めていくために、こうした研修プログラムが貢献することを願って取り組んでいます。