JICA文化遺産の持続可能な観光開発研修

立命館大学の山崎先生が主催されているJICA課題別研修「文化遺産及び地域社会と共生する持続可能な観光開発」の研修プログラムでの講義を行いました。今年もエジプト、チリ、ジョージア、ネパールなど多様な国と地域から若手専門家が集まり、熱心に講義を聞いていただき、また興味深い多くの質問と議論で盛り上がりました。

それぞれに遺産の現場を持ち、維持管理での苦労をされている経験がある上でのこうした研修プログラムへの経験は、参加者がそれぞれの問題意識の上に受講されており、全員でそれぞれの経験を学びあう場が形成できることを実感します。私も立場上は講義をしますが、こちらがハッとさせられる質問や意見が多く刺激的です。

今年は特に文化遺産の保存から、保存を前提とした活用への展開にあたって選択肢となる政策レベルでの手法と現場レベルでの課題や工夫を中心に考えました。各国事情がありつつも共有できる部分が多くあったように感じました。