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三島村鬼界カルデラ ジオパーク

島の自然と文化を体感しながらの審査

鹿児島県三島村に位置する「三島村・鬼界カルデラジオパーク」における日本ジオパークの再認定審査を担当しました。三島村は、竹島・硫黄島・黒島の3つの有人島と、世界的にも知られる巨大カルデラ「鬼界カルデラ」を含む海域からなる、とてもユニークな地域です。

九州は阿蘇から南に直線的に複数の巨大カルデラが並んでおり,その最も南側に位置する海底巨大カルデラです。今回は,審査後に個人的に訪れた霧島(加久藤カルデラ)も含めて,これらを順に全て訪れ,この巨大カルデラによる地形・地質と,そこで育まれた独自の文化を学び感じることとなりました。

住民の皆さんとの交流の大切さ

現地では、島のみなさんから地域の取り組みや日々の暮らしのお話を伺いながら、ジオパークとして大切にしている自然・文化・教育の場を見て巡りました。地形や植生だけでなく、集落の営みや伝統行事など、「島の時間」がそのまま学びになる場所だと改めて感じさせられました。

審査では、地域の方々との意見交換の時間も設けられました。島ならではの生活の知恵や、子どもたちの学びにどう自然を活かしているかなど、地域の声を直接うかがえる貴重な機会です。日頃からジオパーク活動を支えている島民の方々の思いや熱意を感じられ、私自身も多くの刺激を受けました。

三島村ジオパークが持つ“学びの場”としての魅力

三島村では、学校教育の中で「ジオ科」という科目があり、子どもたちが身近な自然や歴史文化を題材に学んでいます。ジオパークの理念が日々の教育と密接に結びついていることは、全国でも誇れる特徴だと思います。こうした「地域そのものが教室になる」環境を、今後も支えていくことの大切さを改めて実感しました。

フェリーから始まる“島の物語”

来島者が最初に乗るフェリーの中には、ジオパークを紹介するパネルや記事が掲示されており、島に近づくにつれて「三島村の物語」が始まる工夫がされています。島の自然や伝説、生き物の話などがわかりやすく紹介されていて、初めて訪れる方でもワクワクしながら島の魅力に触れられる内容になっています。

三島のうちでも来訪者の受け入れの中心となっている硫黄島では,古民家を改修した新たな資料館が作られており,地質・地形と地域の歴史文化など,様々な魅力の紹介が進められていました。

現地で改めて感じたこと

三島村のジオパークは、規模としては小さな自治体ですが、島の自然・文化・教育を未来につなぐために、住民や行政、研究者が協力して取り組んでいる温かい地域です。今回の審査活動でも、その“人の力”が地域を支えていることを強く感じました。今回は審査のために駆け足での訪問になりましたが,ぜひ今度は家族や学生と一緒に各所の観光地も訪れてゆっくりと三島を満喫したいです。