カイロ大学との共同セミナー

昨年よりエジプトのカイロ大学に新設された遺産学研究のプログラムとオンラインでの共同セミナーを行っています。筑波大学世界遺産学学位プログラム側は上北先生のゼミと下田ゼミが参加し、カイロ大学の先生と学生の方々と接続して、それぞれの学生が研究内容を発表しながら交流する形で進められました。

今年度最後のゼミは、エジプトの学生発表となり、1)アレクサンドリアに位置する迎賓館であった建築遺産の改修事業への取り組み、2)紙資料の保存にかかる新技術開発、3)近代のエジプトを代表する歌手を展示紹介する博物館展示計画、に取り組む3つのテーマの研究が紹介され、意見交換が実施されました。エジプトといえば古代文明の考古学的遺産に関心が及びがちですが、若い世代にあっては多様なテーマの研究に取り組んでいることが紹介され、日本-エジプト双方の学生に有益な交流であったと思います。